こんにちは。後悔しない家選びのツボ、運営者の「yuji」です。
家探しをしていると、どうしても立地や広さに目が行きがちですが、実際に住み始めてから「もっと重視すべきだった」と真っ先に上がりやすいのが日照条件。
日当たりの悪い家で後悔するという悩みは、単に部屋が暗いという問題だけではなく、私たちの体や心、そして家計にまで多層的な影響を及ぼします。
この記事では、私がこれまで集めてきた知識をもとに、低日照環境がもたらすリスクの正体と、それをどう乗り越えていくべきかの具体的な道筋を詳しくお伝えしますね。
なお本記事の最後に、家づくりに関して参考となる情報を記載していますのでぜひ覗いてみてください。
本記事の内容
- 日当たりの悪さが引き起こす湿気やカビによる健康リスク
- 太陽光が得られないことで増大する暖房費や光熱費の負担額
- 日光不足がホルモンバランスやメンタルヘルスに与える影響
- 暗さや家事のしにくさを解消するためのアプローチ
日当たりの悪い家で後悔する原因と健康への影響

日照条件が厳しい物件は、不動産市場では敬遠されがちですが、そのリスクを正しく理解し、適切な対策を講じることで「納得のいく住まい」に変えることは可能です。まずは、どのようなポイントで後悔が生じやすいのか、その現実を一緒に見ていきましょう。
湿気とカビによる健康被害への対策

日当たりの悪い家で後悔する最大の要因、それは目に見えないところで進行する「湿気」と「カビ」の問題。太陽の光が届かない場所は、壁や床の表面温度が上がりにくいため、室内の暖かい空気が冷やされて結露が発生する「露点」に達しやすくなります。
特に北側の部屋や、家具を置いている壁際は空気が滞留し、湿気が溜まり続ける「魔のエリア」になりがち。この湿気が呼び寄せるのが、黒カビ(クラドスポリウム)などの真菌です。
カビは単に見栄えが悪いだけでなく、胞子を空気中に飛散させます。これを吸い込み続けることで、喘息やアレルギー性鼻炎、さらには過敏性肺炎といった深刻な呼吸器疾患を招く恐れがあるんです。(引用:日本呼吸器学会)
家の健康状態は住む人の健康状態に直結するもの。カビはダニの主食でもあるため、カビの発生はダニの爆発的な増殖を意味します。これがアトピー性皮膚炎の悪化を招くなど、まさに負の連鎖が起きてしまうんですね。
【健康を守るための重要チェック】
室内の湿度が常に60%を超えている場合は要注意です。厚生労働省の指針でも、健康的な室内環境の維持には適切な湿度管理が推奨されています。(出典:厚生労働省「建築物環境衛生管理基準」)
具体的な対策としては、まず「空気の通り道」を確保すること。24時間換気システムを止めるのは厳禁。その上で、日当たりの悪い部屋には専用の除湿機を設置しましょう。
最近のコンプレッサー式除湿機は電気代も抑えられており、一日中稼働させても大きな負担にはなりません。
また、根本的な解決策として、窓の断熱改修(内窓の設置)は非常に効果的です。窓の表面温度が上がることで結露そのものを防げるからです。
もし、すでに壁紙の裏までカビが浸食しているような場合は、DIYでの清掃には限界があります。健康を第一に考え、専門の防カビ業者に根こそぎ除去してもらうことを検討してください。
冬の寒さと暖房費の増加に備える
日当たりの悪い家で後悔する理由として、次に切実なのが「冬の圧倒的な寒さ」。南向きの家であれば、冬場でも太陽の熱(ダイレクトゲイン)によって、日中は暖房なしで室温が20度を超えることも珍しくありません。
しかし、直射日光が入らない家では、外気温とほぼ変わらない冷気が家の中を支配します。この「底冷え」は、住む人の活動意欲を奪い、家の中での快適性を著しく損なわせます。
そして、その寒さを補うために必要となるのが「膨大な暖房費」。日中も常にエアコンや床暖房、パネルヒーターをフル稼働させる必要があるため、冬場の電気代・ガス代が南向きの家と比較して数千円から、場合によっては1万円以上も高くなるケースもあります。
35年のローン返済期間で考えると、この光熱費の差額だけで数百万円のインパクトになることも。これが、購入時に「物件が安かったから」と決めた人が、後になって「トータルコストで見れば南向きの方が得だったかも」と後悔するカラクリです。
| 項目 | 日当たりの良い家 | 日当たりの悪い家 | 影響と対策 |
|---|---|---|---|
| 冬の日中の室温 | 18℃〜22℃(無暖房時) | 10℃〜14℃(無暖房時) | 常に暖房が必要 |
| 月間暖房費の目安 | 約8,000円 | 約15,000円〜 | 年間で大きな差に |
| 主な寒さ対策 | 厚手のカーテン程度 | 内窓・床暖房・断熱材 | 初期投資が必要 |
寒さ対策としては、窓周りの強化が最優先。熱の流出の約50%以上は窓からと言われているので、ハニカムシェードや遮熱・断熱効果の高いカーテンを導入するだけでも体感温度は変わります。
また、床からの冷えを防ぐために厚手のラグを敷く、あるいはサーキュレーターで天井付近に溜まった暖気を循環させるのも有効な手段ですね。
最新の高気密・高断熱住宅であれば、方位による温度差は小さくなりますが、中古物件や一般的な賃貸では、こうした「知恵と工夫」によるランニングコストのコントロールが欠かせません。
昼間でも暗いリビングがもたらすストレス

「昼間なのに電灯をつけないと新聞も読めない」――。この物理的な暗さは、私たちの心に想像以上のダメージを与えます。人間には、太陽の光を感じることで脳を覚醒させる本能が備わっています。
リビングが暗いと、朝起きてから活動モードに切り替わるのが遅れ、一日中なんとなく体が重い、やる気が出ないといった「生活の質の低下」を招きやすくなるんです。
SNSなどで友人宅の明るいリビングの写真を目にした時、「なぜうちはこんなに暗いんだろう」と比較してしまい、後悔の念が深まってしまうことも多いようです。
また、暗い部屋は視覚的な「閉塞感」を生みます。同じ15畳のリビングでも、光が燦々と降り注ぐ部屋と、薄暗い部屋では、広さの感じ方が全く異なります。
暗い空間は壁が迫ってくるように感じられ、家族が自然とリビングに集まらなくなってしまうという寂しい現象が起きることも。
こうした空間的なストレスは、短期間では気にならなくても、数年、十数年と積み重なることで、住まいへの愛着を削ぎ落としてしまう原因になります。
このストレスを緩和するには、インテリアによる「視覚的な明るさの増幅」を徹底することです。壁紙を真っ白なものに張り替えるのはもちろん、大型の鏡を窓の対面に設置して、外部の光を反射させるテクニックが有効です。
鏡は空間を広く見せる効果もあるので一石二鳥ですね。また、最近では「スマート照明」を活用して、時間帯に合わせて自動で色温度や明るさを調整する工夫も広まっています。
外が暗くても、室内を「質の良い光」で満たすことで、脳をポジティブな状態に保つことができます。暗さを「落ち着きのある空間」とポジティブに捉え直すマインドセットも、長く住み続ける上では大切な要素かと思います。
洗濯物が乾かない不満と解消法

家事効率の観点から、日当たりの悪い家で後悔するポイントとして必ず挙がるのが「洗濯物」の問題。太陽の紫外線には強力な殺菌効果がありますが、日陰ではその恩恵を受けられません。
湿度の高い状態で長時間乾かない洗濯物は、モラクセラ菌という雑菌が繁殖し、あの嫌な「生乾き臭」の原因となります。特に共働きで夜に洗濯をする世帯や、花粉症で外干しができない時期など、日当たりの悪さが家事の負担を何倍にも膨らませてしまいます。
冬場や梅雨時期になると、2日経ってもタオルが湿っている……なんて状況は、毎日の生活リズムを大きく狂わせますよね。
ベランダがあっても日が当たらないため、結局、部屋の中に洗濯物が溢れかえり、それがさらに室内の湿度を上げてカビを誘発するという、まさに「負のループ」に陥ってしまいがち。
家事の時間は本来、効率よく済ませてリラックスタイムに充てたいものですが、洗濯物に振り回される暮らしはストレスの温床です。
【洗濯ストレスをゼロにする3つの解決策】
- ガス衣類乾燥機の導入:「乾太くん」などのガス乾燥機は、日当たりに関係なく1時間足らずで洗濯物をフカフカに乾かしてくれます。
- 除湿機とサーキュレーターの併用:室内干し専用のスペースを作り、除湿機で水分を取りながらサーキュレーターで風を送ることで、5時間程度で乾燥が可能です。
- 浴室乾燥機のフル活用:電気代はかかりますが、最も手軽な解決策です。フィルター掃除をこまめに行うことで効率が維持できます。
これから家を建てるなら、日当たりの悪さを前提に、最初から「ランドリールーム(室内干し専用室)」を日当たりの良い場所に配置するか、強力な乾燥設備を導入することを予算に組み込むべきです。
日当たりを補うのは「最新の家電」であると割り切ることで、家事ストレスを劇的に減らすことができます。物件価格が安い分、その差額をこうした高性能家電に投資するのは、非常に賢い選択と言えるでしょう。
メンタル不調のリスク

日当たりの悪い家での暮らしが、実は私たちの「心」の病に繋がっているかもしれない……。そう聞くと少し怖いかもしれませんが、これは医学的にも注目されているポイントです。
人間の脳は、朝に強い光(2,500ルクス以上)を浴びることで「セロトニン」という幸福ホルモンを生成します。このセロトニンは、夜になると睡眠を促す「メラトニン」に変化します。(引用::RICメンタルクリニック)
つまり、朝の光が入らない家では、このホルモンバランスが崩れやすく、不眠や気分の落ち込みを招きやすいのです。特に冬季、日照時間が短くなる時期に気分の滅入る症状が出ることを「季節性情動障害(SAD)」、通称「冬季うつ」と呼びます。(引用:恩賜財団済生会)
日当たりの悪い家はこのSADのリスクを高める環境になり得ます。「最近、理由もなくイライラする」「いくら寝ても眠い」「甘いものを食べ過ぎてしまう」といった兆候があるなら、それは性格の問題ではなく、住環境による日光不足が原因かもしれません。
日光不足を感じるなら、朝起きてすぐ、ベランダに出たり近所を5分散歩したりするだけで劇的な効果があります。また、室内では「高照度光療法」に用いられるような、非常に明るいライトをデスクに置くのも一つの手。
環境を変えられない場合は、こうした「光の補給」を習慣化することで、メンタルを安定させることができますよ。もし、日当たりの悪い家で後悔して心が折れそうになっているなら、それは生物として自然な反応。
意識的に外の光を浴びに行く、あるいは室内を思いっきり明るいインテリアにカスタマイズすることで、心に「陽」を取り戻していきましょう。
住まいへの不満がメンタル不調に直結する前に、小さなことから環境改善を始めてみてくださいね。
日当たりの悪い家で後悔しないための選び方と改善策

ここからは、日当たりの悪さをどうカバーし、あるいはどう回避すべきかという具体的な戦術についてお話しします。後悔を抱えながら住み続けるのではなく、自らの手で「快適な城」へとアップデートしていくためのヒントが満載です。
これから家探しをする方も、すでに入居済みの方も、ぜひ参考にしてください。
注文住宅で採光を確保する計画の立て方

日当たりの悪い家で後悔とならないために、注文住宅を建てる際の「採光計画」は、間取り図ができる前の段階から戦略的に練り上げる必要があります。多くの方が「窓を大きくすれば明るくなる」と考えがちですが、実はそれは大きな間違い。
周囲の建物の高さや隣地の空き状況を無視して窓を配置すると、結局は外からの視線が気になって一日中カーテンを閉め切ることになり、物理的には窓があっても心理的には「暗い家」になってしまうからです。
失敗しないための第一歩は、敷地のポテンシャルを「冬至の太陽」を基準に評価すること。夏は太陽高度が高いため、どんな土地でもある程度明るく見えますが、注文住宅の真価が問われるのは太陽が最も低い冬場です。
隣家が南側に建っている場合、何メートル離せば1階のリビングに光が届くのかを、担当の設計士に「日影図(にちえいず)」を作成してもらって客観的に把握しましょう。この数値を曖昧にしたまま「たぶん大丈夫だろう」と進めるのが、最も危険な後悔の入り口になります。
光の「入り口」と「通り道」をデザインする
採光計画の核心は、取り込んだ光を家の奥まで届ける「光の通り道」を設計することにあります。例えば、1階がどうしても暗くなりがちな密集地であれば、リビングを思い切って2階に配置する「2階リビング」は非常に有効な選択肢。
1階にリビングを置く場合でも、上部に吹き抜けを作り、2階の窓から光を1階へ落とす手法は、空間に劇的な明るさと開放感をもたらします。
さらに、窓の「種類」と「高さ」を使い分けるテクニックも重要です。
- 高窓(ハイサイドライト):壁の高い位置に設置することで、隣家の壁や視線を避け、天井面に反射した柔らかい光を部屋全体に広げます。
- 地窓(じまど):足元に配置する窓です。落ち着いた和室や玄関に向いており、庭の緑を映しながらプライバシーを守りつつ光を取り込めます。
- 天窓(トップライト):壁面の窓の3倍の採光効率を誇る、最強の光の供給源です。
これらの窓を、ただ配置するのではなく、風の通り道(通風計画)とセットで考えることで、夏は涼しく冬は明るい、理想的な住環境が実現します。
【設計士に伝えるべき3つの魔法の質問】
- 「冬至の時期に、このリビングに何時間直射日光が入りますか?」
- 「隣の家が将来建て替わって最大高さになった場合、光はどう変わりますか?」
- 「窓を大きくする代わりに、光を奥まで届ける内装の工夫(室内窓やスケルトン階段など)はありますか?」
窓を増やすことは「断熱性能」とのトレードオフになることを忘れないでください。窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所。採光のために窓を増やすなら、必ず「樹脂サッシ」や「トリプルガラス」といった高性能な部材をセットで導入しましょう。
光熱費を抑えつつ明るい家を作る。この両立こそが、後悔しない家づくりのプロトコルです。もし、具体的な窓の配置や断熱性能のバランスで迷ったら、一級建築士などの専門家や家づくりの先達によるセカンドオピニオンを受けることも検討してみてくださいね。

吹き抜けや天窓で光を取り込む設計

これから注文住宅を建てる、あるいは大規模なフルリフォームを計画しているなら、究極の採光手段である「吹き抜け」と「天窓(トップライト)」をぜひ検討してください。
周囲を高い建物に囲まれた都市部の狭小地であっても、真上から光を取り込む天窓があれば、部屋の明るさは劇的に変わります。天窓の採光効率は通常の窓の約3倍。北側の暗いキッチンや、窓が取れない廊下の上などに設置すれば、まるでスポットライトのように自然光が降り注ぎます。
しかし、天窓には「後悔の種」も潜んでいます。最も多いトラブルは「雨漏り」。屋根に穴を開けるという構造上、防水パッキンの劣化(10〜15年が目安)による漏水リスクは避けられません。
また、夏場の直射日光が真上から入るため、適切な遮熱対策をしていないと部屋がサウナ状態になってしまいます。これらを防ぐには、電動ブラインド付きの天窓を選んだり、遮熱性能が極めて高いガラスを採用したりといった「高性能な製品選び」が不可欠。
導入費用は、新築時で1箇所20万〜40万円、後付けリフォームだと50万〜80万円程度を見ておく必要があります。天窓を設置した後は、定期的なメンテナンスが必須です。
シーリングの打ち替えや落ち葉掃除など、10年ごとに5万〜10万円程度の維持費がかかることを予算に入れておきましょう。「付けっぱなしで放置」は将来の大きな修繕費に繋がります。
一方、吹き抜けは2階の窓からの光を1階に届けるだけでなく、空間に圧倒的な開放感を与えてくれます。ただし、暖房効率が落ちるという弱点があるため、シーリングファンの設置や床暖房の併用、そして何より家全体の「高気密・高断熱化」がセットで必要となります。
日当たりの悪い家という弱点を、吹き抜けや天窓というデザインの力で「高級感のある邸宅」へと昇華させる。そんな攻めの設計思想を持つことが、後悔を最高の満足に変える秘訣ですね。

リノベーションで採光窓を設置する費用
今の家の日当たりの悪さにどうしても耐えられない場合、リノベーションという「ハード面からの解決」を検討しましょう。最も現実的で効果が高いのは、壁の高い位置に窓を作る「ハイサイドライト(高窓)」の設置です。
温かい空気は上に溜まるため、高窓は換気効率も良く、さらに隣家からの視線を気にせずに空の明るさを取り込むことができます。既存の壁を壊して新たに窓を作る場合、窓本体の価格に加えて、外壁の補修や防水処理、内装工事を含めて1箇所あたり30万〜60万円程度が相場となります。
また、窓を大きくするだけでなく、室内のドアをガラス入りのものに変えたり、間仕切り壁を透明なパーティションや室内窓に変更したりするだけでも、家全体の光の通りが劇的に改善します。
これなら外壁を触らないため、マンションでも管理組合の許可が下りやすく、費用も10万〜20万円程度から実施可能。わずかな光でも、遮る壁をなくすことで部屋の奥まで届けることができるんです。
【窓リノベの際の注意点】
窓を増設・拡張すると、その分、壁の強度が低下します。構造計算が必要な場合もあるため、必ず建築士などの有資格者がいる工務店に相談してください。
また、窓を増やすと断熱性能が落ちやすいため、必ず「ペアガラス」や「Low-Eガラス」などの高断熱製品を選びましょう。最新の補助金制度(先進的窓リノベ事業など)を活用すれば、実質的な自己負担を大幅に抑えられる可能性もありますよ。
リノベーションには決して安くない費用がかかりますが、それで今後何十年もの「日当たりへのストレス」が解消されるなら、十分に投資価値のある選択だと言えます。
まずは「どの壁を抜けば一番光が入るか」を専門家と一緒に現地で確認することから始めてみてください。あなたの家の中に隠れている「光のポテンシャル」を引き出すチャンスかもしれません。
太陽の軌道を確認する

日当たりの悪い家で後悔する最大の原因は、「確認不足」です。内見に行った時は晴れていて明るかったのに、いざ入居してみたら冬場は全く日が当たらない……といった悲劇は後を絶ちません。
太陽の高さは季節によって大きく変わります。夏は真上から照りつけますが、冬は低い角度から差し込みます。そのため、夏に内見して「明るいな」と思っても、冬には隣の家の影に完全に入ってしまうということが起こり得るんです。
このミスを確実に防ぐために、内見時には必ず「日当たりシミュレーションアプリ」を活用しましょう。私がおすすめしているのは、AR(拡張現実)で空に太陽の軌道を表示してくれるアプリ。
「Sun Surveyor(サン・サーベイヤー)」や「SunSeeker」といったアプリを使えば、スマホをかざすだけで、冬至の日の12時に太陽がどの位置にあるか、どの建物の後ろに隠れるかがリアルタイムで可視化されます。
これはもはや、現代の家探しにおける必須アイテムと言っても過言ではありません。
【内見時にチェックすべき項目リスト】
- アプリで「冬至」の太陽の軌道を確認し、影になる時間帯を把握する
- 隣家との距離を確認し、将来的に建て替えで日差しが遮られる可能性を想像する
- 晴れの日だけでなく、あえて「雨や曇りの日」に内見し、最低限の明るさを体験する
- 周辺の建物の「窓の位置」を確認し、目線が合ってカーテンを閉めっぱなしにならないか確認する
不動産業者の「日当たり良好です」という言葉を鵜呑みにせず、自分自身で方位磁石(スマホ機能でOK)を使って方角を確認し、周辺の建物の高さをチェックしてください。
南側にまとまった駐車場や古い平屋がある場合は、近い将来に高い建物が建つリスクが非常に高いです。自分の目で、そしてテクノロジーを駆使して「未来の日当たり」を予測すること。この一手間が、35年のローン期間を後悔なく過ごすための、最も効果的な投資になります。
風水を取り入れた明るい空間づくり
日当たりの悪い家で後悔しているとき、科学的な対策と並んで心の支えになるのが「風水」の知恵。風水では太陽の光は強力な「陽」の気とされます。それが不足する家は「陰」の気が溜まりやすいと言われますが、これは決して「運気が下がる」と悲観するものではありません。
陰の気は、本来「静寂」や「蓄財」「休息」を司るエネルギーでもあります。この特性を活かし、落ち着いた書斎や安眠できる寝室として空間を整えることで、家全体のバランスを取ることができるんです。
具体的な改善策としては、まず「明るさ」を補う演出を徹底しましょう。北東(鬼門)や南西(裏鬼門)が暗い場合は、特に清掃を念入りに行い、常に清潔な状態をキープするのが基本中の基本。
また、玄関が暗いと気が滞るとされるため、人感センサー付きの明るい照明に変えたり、暖色系のマットを敷いたりして、帰宅時にパッと明るい気持ちになれる工夫をしてみてください。
観葉植物を置くのも効果的ですが、日当たりが悪い場所でも育つ耐陰性の強い種類(モンステラやサンスベリアなど)を選びましょう。植物の緑は、それだけで空間に「生命の陽気」を吹き込んでくれます。
壁に飾る絵画や写真も、明るい風景や太陽をイメージさせる暖色系のものを選ぶと、視覚から入る情報が潜在意識に働きかけ、居住満足度を高めてくれます。
「この家は暗いからダメだ」という否定的な思い込みを、風水の知恵を使って「ここは守られた、落ち着きのある安らぎの空間だ」と書き換えていく。
こうした精神的なアプローチが、実は日当たりの悪さという物理的デメリットを乗り越えるための、最も強力な武器になることも少なくありません。
北向き物件のメリットと安定した光の活用

「日当たりの悪い家=北向き」というイメージが強く、後悔の代名詞のように語られますが、実は北向きの窓には特筆すべきメリットがたくさんあります。プロの建築家やアーティスト、デザイナーの中には、あえて北向きの部屋を作業部屋に選ぶ人が多いのをご存知でしょうか。
その理由は、北側から入る光(天空光)が「一日中安定しているから」。南向きの窓は太陽の動きに合わせて光の差し込む角度や強さが激しく変化しますが、北向きは常にソフトで均一な明るさが保たれます。
この安定した光は、液晶画面に反射しにくいためテレワークに最適ですし、大切な家具や本、美術品を紫外線による退色(日焼け)から守ってくれます。また、最近の猛暑においては、夏場の涼しさは圧倒的なメリットです。
冷房代が抑えられるだけでなく、直射日光による「不快な暑さ」を感じずに済むため、夏のQOL(生活の質)は南向きよりも高くなることさえあります。冬の寒ささえ断熱リフォームなどで克服できれば、北向きは非常に「知的で静謐な暮らし」を送れる空間になるんです。
| 方位 | 光の性質 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 南向き | 強烈・動的 | 冬暖かい、洗濯が乾く | 夏が暑すぎる、家具が焼ける |
| 北向き | 穏やか・静的 | 光が安定、夏涼しい、家具が傷まない | 冬寒い、洗濯が乾きにくい |
北向き物件で後悔しないためには、その「光の質」を活かした間取りの使い方を考えることが重要です。リビングをあえて「シアタールーム」のような落ち着いた空間に仕上げたり、北側の窓際にデスクを置いて集中できる書斎にしたりと、能動的に活用してみてください。
日差しが入らないことを「欠点」ではなく「特性」として捉えることで、他の家にはないオンリーワンの魅力が見えてくるはずですよ。

日当たりの悪い家で後悔を消す
最後に、住まいの価値は、太陽の光だけで決まるわけではありません。暗さを嘆くだけでなく、その環境をどう「自分らしくデザインするか」に意識を向けてみませんか?
日当たりの悪い家は、確かに一つのハンデかもしれません。しかし、その分だけ物件価格が安く抑えられ、固定資産税も低くなるという経済的な「実」を得ているのも事実。
その浮いたお金を、旅費に充てて外で日光をたっぷり浴びるもよし、趣味のシアタールームを構築するもよし、あるいは家族が笑顔になれる美味しい食事に充てるもよし。幸せの形は人それぞれ。
家という箱に縛られすぎず、その中でどう過ごすかに焦点を当てれば、後悔はいつの間にか「この家で良かった」という納得感に変わっていくはずです。
住環境の改善は、今日からでも始められます。一つの照明を変える、一つの観葉植物を置く、一つのアプリで日当たりを理解する。そんな小さな一歩の積み重ねが、あなたの理想の暮らしを形作っていきます。
もし、家づくりのことでなどで迷うことがあれば、一人で抱え込まずに、先達や信頼できる専門家の意見を聞いてみてください。この記事が、あなたの住まいをより明るく、温かい場所にするためのきっかけになれば幸いです。
※この記事で紹介した費用や数値はあくまで一般的な目安であり、物件の状態や地域によって異なります。実際のプランニングや工事、法的判断に関しては、必ず建築士や不動産鑑定士、弁護士などの各分野の専門家へご相談ください。最終的な判断はご自身の責任において行われるようお願いいたします。
注文住宅を賢く手に入れたいなら
追記:
ハウスメーカーの中には、独自の紹介制度を設けているところがあります。建築済みのオーナーさんからの「紹介」という強力なプッシュが期待できる制度。割引やオプション特典を受けられるので利用しない手はありません。
最大手の積水ハウスにもオーナー紹介制度があり、多くの人がその恩恵に預かっています。私は積水のユーザーではないので、直接紹介はできないのですが、仕事上付き合いのあるオーナー(北川さん)にお繋ぎすることができます。
北川さんは自らの家づくりの過程を余すところなく公開しています。家づくりのヒントが満載のサイト、一度覗いてみてください。紹介コードを問われたら、QQ2046と入力ください。
お繋ぎしたからと言って何かをしなければいけないとか、何らかの費用が発生するとかは一切ありませんので、どうぞご安心を。
